2025.04.21

食感や風味のちがいが楽しい、日本のおすすめクッキー5選

バターの香りに包まれると、ふと気持ちがゆるむ。
ほろっとほどける、やさしい甘さ。
その一枚に、素材や焼き方への小さなこだわりが詰まっているのが、クッキーというお菓子のおもしろさです。

クッキーの魅力と、日本での親しまれ方

クッキーには、気負わず楽しめる魅力があります。
香ばしい焼き菓子の香り、手に取りやすいサイズ感、そして甘さや食感のちがいがもたらす小さな変化。
気分転換したいときや、飲み物と一緒にひと休みしたいとき、自然と手がのびるおやつです。

日本では、バターの風味を活かした定番のバタークッキーや、外はサクッと中はしっとりしたチョコチップ入りなど、味も食感もさまざまなクッキーが市販されています。
チーズや塩、スパイスを組み合わせた大人向けの味わいも登場し、選ぶ楽しみも広がっています。

素材や製法の違いが、食感や香りにどう影響しているのか。
そんな視点で選んでみると、ちょっと新鮮に感じられるかもしれません。
ここからは、味や風味のちがいを楽しめる5つのクッキーをご紹介していきます。

味と香りのちがいを楽しむクッキー5選

ホロル カマンベール|サクホロ食感とチーズのコク

カマンベールチーズの旨みとロレーヌ産岩塩のまろやかな塩気が調和した、
くちどけの良いチーズクッキー。
ひと口サイズのサクホロ食感で、塩気と甘さが心地よく溶け合います。
やさしい味わいながら、チーズの存在感がしっかり感じられる一品です。

カントリーマアム(厳選バニラ)|しっとりチョコチップクッキーの定番

外はサックリ、中はしっとりの二層構造が特長。
厳選された素材と、低温でじっくり焼き上げる独自製法により、食感と香りが絶妙に仕上がっています。
特製チョコチップのコクと、華やかに香るバニラの風味が口いっぱいに広がります

バタークッキー|香ばしく、軽やかな焼き上がり

バター5%含有の生地を独自配合で仕上げた、素朴で飽きのこないクッキー。
サクサクとした歯ざわりと、バターの香ばしさが広がる王道の味わいです。
素材のおいしさを大切にしながら、どこか懐かしさを感じさせる風味が印象的です。

ムーンライト|ふんわり卵風味のやさしい口どけ

卵のまろやかな風味とサクサクした口あたりが特長。
ふんわりとした軽やかな甘さで、ティータイムにもぴったりの一枚です。
子どもから大人まで幅広い世代に親しまれている、安定感のある定番クッキーです。

ソルティ・ショコラ|チョコとスパイスが香るビター系

チョコレートを練り込んだ生地を焼き上げ、ほろほろとした繊細な口あたりに。
シナモンやアニスの香りと、ほどよい塩気がチョコの甘さを引き立てます
後を引くような風味の重なりが、落ち着いたおやつ時間にもよく合います。

 いろんなおやつが並んでいます。ちょっとのぞいていきませんか?

好みにあわせて選ぶ、クッキーのたのしみ方

クッキーは、味や香りのちがいがはっきりと感じられるお菓子です。
どれを選ぶか迷ったときは、気分や食感の好みに目を向けてみると、新しい楽しみ方が見えてくることも。
ここでは、シーンや好みにあわせた選び方をご紹介します。

● 食感で選ぶ楽しみ
クッキーの楽しさは、噛んだ瞬間の印象にもあります。
サクサクとした歯ざわりが心地よいムーンライトやバタークッキー、
しっとり・ホロホロとほどけるようなホロルやソルティのくちどけ。
カントリーマアムのように中がしっとりしたタイプもあり、口あたりだけでも選ぶ理由になります。

● 飲み物との組み合わせで選ぶ
紅茶やホットミルクには、甘みのやさしいムーンライトやバタークッキーがぴったり。
コーヒーには、香りに深みのあるカントリーマアムやソルティがよく合います。
塩味やチーズのアクセントがあるホロルは、煎茶やハーブティーとも相性がよく、ちょっと変わった組み合わせを楽しみたいときにおすすめです。

● 比べて食べてみるという楽しみ方
いくつかの種類を並べて食べ比べてみると、味や香りのちがいがよりはっきり感じられます。
サクサク、しっとり、ホロホロ——そのちがいをひと口ずつ確かめていくのも、ちょっと贅沢な時間の過ごし方です。
来客用のお茶菓子や、ちょっとしたギフトとして組み合わせるのにも向いています。

気分や時間に合わせて、今日はこれにしよう、そんな選び方もクッキーのたのしさのひとつ。
どれを選んでも、それぞれの魅力がきっと待っています。

 コーヒーと合わせて楽しめる、ほかのお菓子も気になる方へ。

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日本でクッキーが育ってきた背景

今ではすっかり身近なお菓子になったクッキー。
もともとは海外から入ってきた洋菓子でしたが、日本独自の工夫や楽しみ方とともに、今のかたちへと定着していきました。

洋菓子として伝わった焼き菓子文化
クッキーは、イギリス式の堅めのビスケットやアメリカ式のしっとりしたクッキーなど、欧米で親しまれてきた焼き菓子を背景に、日本に紹介されました。
当初は「ビスケット」と呼ばれることも多く、名称の使い分けはあいまいなままでしたが、1970年代に公正競争規約で「クッキー=ビスケットの中でも糖分や脂肪分の多いもの」と定義され、以降「クッキー」という名称が広く使われるようになります。

日本流のアレンジと進化
日本では、卵やバターの配合にこだわった生地、サクサク・しっとりといった食感の工夫、小袋包装などのアレンジが加えられ、独自の展開を見せていきます
抹茶や塩、チーズなどのフレーバーも登場し、素材の繊細さを活かした味わいが日本の嗜好にフィットしました。

「おやつ」から「贈りもの」へ
現在では、気軽なおやつとしてはもちろん、季節限定フレーバーやギフト向けのパッケージなども登場。
「ちょっといいものを選びたいとき」にもぴったりの、用途の広いお菓子として親しまれています。

クッキーは、日本の暮らしのなかで、味やかたちを変えながら、ゆっくりと根づいてきた存在です。

クッキーがあると、ちょっと心がほどける

焼きたての香りや、ほろりとほどける食感。
ひとくちごとにちがった表情を見せてくれるクッキーは、どこか気持ちをゆるめてくれる存在です。

今回紹介したように、バターの香りやしっとり感、ちょっとした塩気やチョコの風味など、日本のクッキーにはたくさんの“たのしみ方”が詰まっています。
気になる一枚があった方は、ぜひ次のお買いもののときに思い出してみてください。

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