数字で選ぶチョコレート:カカオ60%以上の日本のお菓子5選
パッケージに「カカオ〇%」と書かれたチョコレートを、最近よく見かけるようになりました。甘さだけでなく、数字を手がかりに味や成分を選ぶ人が増えている今、高カカオチョコはひとつの基準になりつつあります。
カカオ%表記チョコの魅力とは
高カカオチョコレートが注目される背景には、健康や美容への意識の高まりがあります。カカオポリフェノールや食物繊維といった成分が注目されるようになり、チョコレートも“甘いおやつ”としての役割だけでなく、成分や含有量に着目して選ばれる機会が増えてきました。
本記事で紹介するお菓子は、すべて「カカオ60%以上かつ数値明記」された日本の製品です。
この“数字で選べる”という安心感が、多くの人に支持されている理由のひとつです。
なお、ここで記載しているカカオ%は、製品全体に占める割合ではなく、チョコレート部分のカカオ含有率を指します。たとえばスティックタイプのポッキーは、チョコレートコーティング部分にカカオ60%のチョコが使用されています。
60%という数値は、世界的には“ややライトなビター”と見なされることもありますが、日本の市販菓子においては十分に「高カカオ」と呼べる水準です。味の傾向や濃さを把握しやすく、健康や嗜好に合わせて選びやすいのも魅力です。
次のセクションでは、そんな“カカオ%が見える”お菓子たちの中から、味や仕様の異なる5つを紹介します。
カカオ%で選ぶ5つのお菓子たち
数字で選べるお菓子だからこそ、見た目や味だけではわからない“違い”があります。ここでは60%以上のカカオ%が明記された日本のお菓子から、成分・形状・味の印象が異なる5つをピックアップしました。

ビター感のあるカカオ60%チョコレートに、全粒粉入りのココアプレッツェルを組み合わせたスティックタイプ。エクアドル産カカオを使用したチョコは香り高く、1袋でカカオポリフェノール367㎎、食物繊維も含まれています。甘さを控えつつも食べやすく、はじめての高カカオにもぴったりの一本です。

1918年から続く技術に基づく一枚。カカオ70%のビターチョコレートにキャラメルを合わせた設計で、コクのある味わいとまろやかな甘みが共存しています。ハイカカオ特有の苦味をキャラメルが引き立て、やさしい甘さでバランスの取れた大人の味わいに仕上がっています。

糖質に配慮しながらチョコレートを楽しめるカカオ70%の一枚。砂糖ゼロ・糖類ゼロでありながら、甘さと苦さのバランスが取れており、成分表示が明確なのもポイントです。濃いカカオ感とともに、ヘルスコンシャスな選び方ができる新しいタイプのチョコレートです。

カカオ72%のビターチョコレートで、粒ぞろいの直火ローストアーモンドを包んだ一品。食感はカリッと香ばしく、アーモンドとチョコそれぞれの風味が引き立ちます。カカオ由来の食物繊維も含まれており、ひと粒あたりポリフェノールは68mg。成分と食感、どちらも楽しめる構成です。

カカオ分95%という市販レベルではトップクラスの高カカオチョコレート。豊かな香りと強い苦みが特徴で、ひと口で高カカオの世界に引き込まれます。1枚あたり174mg、1箱で2088mgのポリフェノールを含む設計で、濃厚で本格的な味わいを好む方におすすめです。
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数字だけじゃない、高カカオの楽しみ方
高カカオチョコレートを選ぶとき、「カカオ%の高さ」だけで判断していませんか?
じつは、数字以上に重要なのが味わいや食べ方の違いです。含有量だけにとらわれず、自分の好みやシーンに合わせて選ぶことで、日常の中でもっと自由に楽しむことができます。
● 軽やかに楽しむなら
ポッキーカカオ60%のようにスナック感覚で食べられるものは、気分転換や軽い間食にぴったり。
香ばしいプレッツェルと控えめな甘さのビターが組み合わさり、はじめての高カカオにも向いています。
● 休憩やティータイムのお供に
カレ・ド・ショコラやZEROは、ゆったりした時間にじっくり味わいたいタイプ。
甘さと苦味のバランスがとれており、紅茶やコーヒーとの相性も良好です。
また、ZEROは “砂糖ゼロ・糖類ゼロ”仕様なので、糖質が気になる方にも嬉しい選択肢です。
● ビター派にはこの2つ
もっとしっかりとした苦味や香りを楽しみたい方には、チョコレート効果シリーズの2種を。
・72%アーモンド:ナッツの香ばしさと噛みごたえが加わり、満足感も十分。
・95%:深い苦味と香りの個性が際立ち、ほんの少量でも印象的。料理への活用例もあるほどです。
カカオ%はあくまで“目安”にすぎません。
食感、香り、シーンへのなじみやすさなど、自分の基準で選ぶことで、
高カカオチョコレートの世界がさらに広がります。
カカオ%で選ぶ習慣、日本にも
「カカオ〇%」という表記を見てチョコレートを選ぶ文化は、もともと日本に根づいていたものではありません。
ヨーロッパやアメリカでは、ダークチョコレートを中心にカカオ含有量を明記するのが一般的で、「70%」や「85%」などの数字が味の目安として広く受け入れられてきました。
こうした考え方は、健康意識の高まりとともに日本にも浸透してきました。
カカオポリフェノールや糖質への注目が集まる中で、「チョコレート効果」シリーズなどを通じて、高カカオ=数字で選べるチョコレートという認識が広がり始めたのです。
日本の高カカオチョコレートは、味わいや食感にも配慮した設計が多く見られます。
たとえばキャラメルの甘みを加えたり、ナッツの香ばしさでビター感を引き立てたりと、カカオ%という数値だけでは表せない工夫が詰まっています。
海外の影響を受けながらも、日本らしい配慮やアレンジが息づく高カカオのお菓子たち。
数字をきっかけに、味や成分、そして“心地よさ”で選ぶスタイルが、いま日本でも少しずつ定着しつつあります。
数字で広がる、チョコレートの選び方
チョコレートの楽しみ方は、甘さや香りだけではありません。
「カカオ〇%」という数字が明記されているお菓子には、味の違いをより具体的に知ることができたり、自分の好みに合わせて選びやすいという魅力があります。
今回紹介した5つのお菓子は、いずれも60%以上のカカオ含有量が記載されている日本の商品。
スナックのように手軽なものから、濃厚なビタータイプ、成分にこだわったタイプまで、数字の裏にはさまざまな個性があります。
「ちょっとビターを試してみたい」「カカオポリフェノールを意識したい」
そんなときは、ぜひパッケージの数字にも注目してみてください。
きっと、これまでとは少し違った選び方ができるはずです。