2025.05.15

実は海外ルーツ?日本で定番化した人気お菓子7選


クッキーやグミ、ポテトチップスなど、日本のお菓子には、実は海外にルーツを持つものも少なくありません。
なじみ深い味がどのように日本流に進化してきたのかをたどると、おやつ選びがもっと楽しくなるはず。
ちょっとした豆知識としても楽しめる内容です。

なぜ海外のお菓子が定着?|背景と魅力を解説

チョコレートやクッキー、ポテト系のおやつなど、海外から伝わったお菓子が日本で広く定着している背景には、私たちの暮らしに合わせた工夫や受け入れ方があります。
味やサイズ感、パッケージなどの細かな違いが、日常のおやつとして自然に浸透するきっかけになってきました。
ここからは、そんな海外にルーツを持ちながら、今では“日本のお菓子”として親しまれている商品を紹介していきます。

実は海外発!定番おやつ7選|ルーツをたどって楽しむ

ムーンライト – やさしい卵の風味が広がるクッキー

バタークッキーはヨーロッパの家庭菓子として長い歴史があります。
その流れをくむムーンライトは、日本人の味覚に合わせて口どけや甘さをやさしく調整。
紅茶にも合う“ほっとできるおやつ”として、幅広い世代に親しまれています。

ミルキー – れん乳のコクを活かしたママの味

練乳キャンディの流れをくむヨーロッパ由来のお菓子が、日本で“やさしさ”にこだわって進化。
北海道産生クリームや無香料・無着色の工夫により、“ママの味”として定着しています。
なつかしさのある白いキャンディは、今も変わらずロングセラーです。

洋酒薫る大人のスイーツ ホワイトティラミス – 洋菓子と洋酒の贅沢マリアージュ

ティラミスはイタリア発祥のスイーツ。そこに洋酒入りチョコというヨーロッパの製菓文化をかけ合わせ、
日本では上品な一粒スイーツとしてアレンジされました。
洋酒の香りとマスカルポーネのまろやかさが、大人のおやつ時間を彩ります。

ポッキーチョコレート – プレッツェル文化を再構成した日本型おやつ

ポッキーの原型は、ヨーロッパで食べられていたプレッツェル。
日本では「手が汚れない」「軽やかな食感」といった設計で独自に発展し、今では世界中で愛される棒付きお菓子となりました。
フレーバー展開の豊富さも人気の理由です。

堅あげポテト うすしお味 – アメリカの釜揚げ製法を受け継ぐ一枚

19世紀アメリカ発祥の“ケトルチップス”が原型とされる堅あげポテト。
日本では、昆布とかつおの旨味を利かせた和風うすしお味や、硬めの噛みごたえが特徴です。
しっかりした食感と深い味わいで、おやつにもおつまみにも活躍します。

つぶグミ – 味の違いが楽しいアソートグミ

グミはドイツ発のゼラチン菓子がルーツ。
日本では“複数フレーバーの粒入り”“硬めの食感”といったアレンジで、食べ比べの楽しさを加えました。
グレープやマスカットなど5つの味が一袋で楽しめるのも魅力です。

みたらしマシュマロ – アメリカ発のマシュマロに和の味をプラス

ふんわりとしたマシュマロはアメリカ発の伝統的お菓子。
そこに、みたらし団子のタレを閉じ込めるという日本独自の発想で、和洋折衷のおやつへと進化しました。
小粒サイズで甘じょっぱい味わいが広がります。

取り入れ方のちがいで見る、お菓子の“なじみ方”

海外のお菓子が日本に広まっていく過程には、さまざまな形があります。
味つけを変えたもの、かたちを再構成したもの、日本の要素を加えたものなど──その取り入れ方のちがいを知ると、選ぶ楽しさも広がります。

ここからは、7つのお菓子それぞれのルーツと、日本でどのように定番化していったのかを見ていきましょう。

比べてわかる!7つのお菓子のルーツと日本化の工夫

ポッキーチョコレート – プレッツェル文化を再構成した日本型おやつ

ポッキーの原型は、ヨーロッパで親しまれていたプレッツェル。
塩味のスティックをチョコレートで包むという発想をもとに、日本では手が汚れない設計や軽快な食感など、独自の改良が加えられました。
今では季節限定や地域限定のフレーバーも登場し、日本を代表する棒状おやつとして世界にも広がっています。

堅あげポテト うすしお味 – アメリカ生まれの“釜揚げチップス”がルーツ

19世紀のアメリカ・ニューヨーク州がルーツとされる「ケトルチップス」は、厚切りポテトを少量ずつじっくり揚げる製法。
これを受け継ぎつつ、日本では昆布やかつおの旨味を効かせたフレーバーで、より深みのある味わいに。
「噛むほどにおいしい」硬めの食感が、日本のポテト系おやつとして定番化しました。

ミルキー – 練乳キャンディから生まれた“ママの味”

ミルキーのルーツは、ヨーロッパで古くから親しまれてきた練乳を使ったキャンディ。
日本ではれん乳だけでなく北海道産生クリームなども加え、無香料・無着色でやさしい甘さに仕上げられました。
その素朴な味わいが“ママの味”として長年愛され続けています。

ムーンライト – バタークッキー文化をやさしくアレンジ

ヨーロッパの家庭菓子であるバタークッキーを、日本人好みにやわらかく、口どけのよい食感へアレンジ。
卵のコクを感じるふんわりとした甘さと、やさしい焼き色が特徴です。
“紅茶と一緒に楽しむおやつ”として、ティータイム文化にも自然に溶け込んでいます。

洋酒薫る大人のスイーツ ホワイトティラミス – 洋菓子とボンボンチョコの融合

ティラミスはイタリア発祥のデザート。そこに洋酒を効かせたボンボンチョコというヨーロッパの製菓文化を組み合わせ、日本でひと粒スイーツとして再構成されたのがこの商品です。
海外の高級感ある味わいを、手軽なおやつとして楽しめるのが魅力です。

つぶグミ – “グミ文化”に加えた、日本らしい味の工夫

グミはドイツ発祥のゼラチン菓子で、欧米では一種類の味を楽しむのが一般的。
つぶグミは、日本らしく複数の味をひと袋に詰め、粒ごとに味を楽しむ設計に。
硬めの食感と味くらべの楽しさが、多くのファンをひきつけています。

みたらしマシュマロ – アメリカ発のマシュマロに和の味をプラス

マシュマロはアメリカの伝統的なお菓子で、焼いたり飲み物に浮かべて食べられるのが定番スタイル。
そこにみたらし団子のたれを加えたのが、日本独自の進化。
ふわふわ食感と甘じょっぱい中身の組み合わせが、“和洋折衷”の楽しさを感じさせてくれます。

あのお菓子に、こんなルーツがあったなんて

普段手に取っているお菓子の中に、実は海外から伝わった歴史がある。
そんな視点で見直してみると、いつものおやつがぐっと面白く感じられます。

日本で独自に進化したかたち、味、食べ方の背景には、文化の重なりや暮らしの工夫が詰まっていました。

どのお菓子も今ではすっかり“日本の定番”として親しまれているものばかり。
でもその裏には、プレッツェルやケトルチップス、練乳キャンディといったルーツが静かに息づいています。
ただ味わうだけでなく、そんな“物語”にも触れてみると、おやつ時間がほんの少し豊かになるかもしれません。

コラム