2025.05.06

日本酒に合うお菓子7選|甘さ・塩気・旨みで選ぶ大人の味

日本のお菓子が大人に人気な理由

日本酒をより楽しむために、お菓子との組み合わせが注目されています。甘さや塩気、ピリ辛まで、意外なほど相性のよい味が揃っています。

お菓子は子どもだけのもの――そんなイメージは昔のこと。今では、大人の味覚に合う“おつまみ系お菓子”が増え、日本酒と一緒に楽しむ人も多くなりました。渋みや塩気、ほどよい酸味がきいたお菓子も登場し、幅広い味が選べます。コンビニやスーパーで手軽に買えるものも多く、家庭での晩酌タイムを彩ってくれる存在です。この記事では、味のタイプごとに選んだ7つのお菓子をご紹介。自分にぴったりの組み合わせがきっと見つかります。

甘さ・塩気・旨みで選ぶお菓子7選

くろかりんとう – 香ばし黒糖の定番菓子

三度揚げ製法と米油100%使用にこだわった、香り豊かな黒糖かりんとう。黒糖蜜をたっぷり絡めた濃厚な味わいが特徴で、日本酒の柔らかい旨みや米の香りと相性が良い一品です。甘いお菓子をおつまみに取り入れたい人や、食後の一杯と合わせたいときにもおすすめ。素朴ながらもコクのある味わいが、大人の時間を優しく引き立てます。

まるごとおいしい干し梅 – 甘酸っぱい種なし梅

種抜きで食べやすい干し梅。やわらかい食感と甘酸っぱい味わいが特徴です。濃い味のお菓子が続く中で、塩味と酸味のある梅は、気分を切り替えたいときにも便利な一品。小袋で持ち運びしやすく、口寂しいときのおやつや、お酒の合間の軽いリフレッシュにも向いています。

たけのこの里 西尾抹茶 – 上品な抹茶チョコレート菓子

「西尾抹茶」を使った、たけのこの里の抹茶フレーバー。サクサクのクッキーと、抹茶の旨味とコクが広がるチョコレートの組み合わせが特長です。口どけの良い軽やかな食感とほろ苦い抹茶の風味が、大人の甘味として日本酒との相性も抜群。抹茶好きの心をつかむ、上品なお菓子です。

かるえだまめ<えだまめ味> – 軽さが魅力の枝豆スナック

えだまめの風味がほんのり香る、ノンフライの軽やかなスナック。中が空洞だからサクサク食感を楽しめるのが特長です。えだまめは日本酒との定番の組み合わせとしても知られており、その風味をおつまみ感覚で楽しめる一品です。

たぶん日本一やみつきになるあられ – 濃い味が魅力の米菓スナック

「めっちゃ塩味」と「めっちゃ醤油味」の2種類が楽しめる、一口サイズのあられアソート。堅い食感とやみつきになる味付けが特長で、ロングセラーの「渚あられ」シリーズを現代向けにアレンジした商品です。塩気がしっかりしているため、日本酒の旨みや甘みとのコントラストが心地よく、おつまみにも満足感のある一品です。

タラタラしてんじゃね〜よ – ピリ辛がクセになる魚介スナック

魚肉シートにエスニック風味の激辛味を加えた、おつまみ系の駄菓子スナック。辛さの中にうまみがある味わいが特長で、日本酒との相性も良好です。駄菓子でありながらしっかりとした味付けが楽しめる一品として、大人にも人気があります。

ひとくちはっさく – ほろ苦さと酸味の柑橘ドライフルーツ

国産のはっさくを使用したドライフルーツで、実の部分は甘酸っぱく、皮にはほろ苦さがあります。ハーフカットにして食べやすく仕上げられており、爽やかな香りとほどよい酸味が特長です。日本酒の香りや味わいを引き立て、後味を爽やかに整えてくれる存在です。

日本酒の広がりが変えたお菓子の楽しみ方

かつて「日本酒に合うもの」といえば、塩辛や乾きものといった“しょっぱいおつまみ”が主流でした。食中酒としての性質が強く、味の濃さや塩気が重視されていたため、甘いお菓子がその選択肢に入ることはほとんどありませんでした。しかし近年、日本酒そのものが多様化する中で、その相手として選ばれる味やスタイルにも変化が生まれています。

現在の日本酒は、すっきりとした飲み口の純米酒や、華やかな香りと果実のような甘みが特徴の吟醸系、そして熟成による奥深さを持つタイプまで、風味の幅が大きく広がっています。これにより、料理との相性だけでなく、日常のお菓子や軽いスナックとの組み合わせにも柔軟性が生まれ、飲み方の自由度が格段に上がっています。また、日本酒を楽しむ層も広がりを見せており、女性や若い世代に向けたパッケージや低アルコール商品が増えたことで、気軽に手に取る人が増えたのも見逃せない変化です。

こうした背景を受けて、塩味だけでなく、甘さや酸味、ピリ辛といった味わいを持つお菓子も、今では「日本酒に合うもの」として楽しまれるようになってきました。とくに、駄菓子や和系スナックは手軽で親しみがあり、個包装の商品も多いため、晩酌のちょっとした一品としても便利です。甘じょっぱい味や、複数の風味が重なるようなお菓子は、日本酒の香りや旨みとバランスよく調和し、意外な組み合わせの発見にもつながります。

この流れの根底には、かつてお茶とともに楽しまれてきた“お茶請け”文化の延長もあると言えるでしょう。干し梅やかりんとう、あられなど、日本で長く親しまれてきたお菓子の多くは、元々甘さと塩気を兼ね備えていたり、素材の風味を活かした素朴な味わいが特徴です。そうしたお菓子たちが、現代では「おやつ」だけでなく「おつまみ」としても再評価され、日本酒との組み合わせに新しい楽しみ方を生んでいます。

さらに、家でお酒を楽しむ“家飲み”文化の定着も後押しとなり、自分の好みに合わせてお菓子を選ぶスタイルが一般化しています。堅苦しいルールに縛られず、「今日はこのあられと純米酒」「次は抹茶のお菓子と吟醸酒」といったように、その日の気分や味覚に合わせたペアリングを自由に楽しめる時代です。

お菓子はもはや子どものものだけではなく、大人の味覚や嗜好に合わせて進化を続けています。日本酒とお菓子の組み合わせは、そんな変化の象徴とも言える存在です。伝統と遊び心が交差するこの組み合わせは、日本らしい繊細な味覚文化の広がりを物語っています。

お菓子の魅力をひらく、日本酒との組み合わせ

日本酒と合わせることで、お菓子の味がいつもと少し違って感じられることがあります。その変化が、新たな魅力の発見につながります。

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