2025.04.17

アニメで見た!本当に登場する日本のお菓子3選+ちょっと気になる番外編


アニメで見た「あのお菓子」、本当に売ってるんです。
何気ないワンシーンに、ポッキーサクマドロップスがひょっこり登場。
ちょっと気になっていた“あれ”の正体、今こそ確かめてみませんか?

なぜ気になる?お菓子が記憶に残る理由

アニメを見ていて「ん? それポッキーじゃない?」と気づいたことはありませんか?
ほんの一瞬映るだけなのに、どこか気になって目が止まる――それは、そのお菓子に実体験が重なっているからかもしれません。

口に入れる、配る、しゃべりながらかじる。
味や食感と一緒に記憶された動作が、アニメの中でも自然に再現されていると、思わず自分の記憶とリンクしてしまうのです。

お菓子は、ただの小道具ではなく、“その場の空気”や“関係性”を支える存在として、
シーンの印象を深く残します。

登場してる!アニメに出てくる日本のお菓子たち

アニメに登場するお菓子は、ただの小道具ではなく、場面の空気やキャラの関係性を印象づけるアイコンとして描かれることもあります。
ここでは、“実際に買える”&“アニメで見たことがある”という視点から、特に印象的な日本のお菓子を3つ紹介します。さらに後半では、番外編として描写に注目が集まった2つのお菓子もあわせて取り上げます。

ポッキーチョコレート|手にするだけで青春っぽい

軽快な食感のプレッツェルに、コクのあるチョコレートをコーティング。
「ポキッ」と折れる音や棒状の形が特徴的で、アニメでは部室での会話シーンや、友だちとの距離感を描く場面にたびたび登場します。
『けいおん!』では放課後の机の上に置かれた姿が自然で、『化物語』では“ポッキーゲーム”という遊びを通じて、甘さと照れくささが同居する演出が印象的に描かれています。

サクマドロップス|缶の音が、心に残る

1908年の発売以来、世代を超えて愛され続けているドロップ缶。
イチゴ・パイン・メロンなど8種の味が入っており、5種類の形が目でも楽しいお菓子です。
代表的な登場作は『火垂るの墓』。節子が缶を大切に抱えて歩く姿や、中をのぞくしぐさが、物語の静かな余韻として語り継がれています。

うまい棒|出てきた瞬間にちょっと笑える安心感

太めの棒状パッケージと豊富なフレーバーで知られるスナック。
アニメではくわえたまま話す・ポケットから出す・投げ合うなど、動きのある使い方が多く、特にコメディ調の演出と相性がよいです。
『おそ松さん』や『銀魂』では、キャラの“ゆるさ”や“脱力感”を演出するアイテムとして、頻繁に使われています。

ブラックサンダー|ザクザク感が伝える“リアルな生活”

ココアクッキーとビスケットをチョコレートで包んだ、ザクザク系のお菓子。
部活帰りやエネルギー補給に選ばれることが多く、“生活の一部”としての描写が多く見られます。
アニメ『弱虫ペダル』などでは、練習後に食べる・バッグから取り出すなどの描写があり、パッケージ配色や動作描写から「あれはブラックサンダーだ」と連想されやすい存在です。

じゃがりこ サラダ味|音・動き・形が記憶を呼び起こす

カップ型の容器に入った、スティック状のスナック。
サラダ味は、にんじんやパセリが練り込まれた素朴な味わいで、バリバリ音や食べ方の再現度が高いお菓子です。
アニメ『ラブライブ!』や『日常』では、取り合い・流し込み・音の演出が「じゃがりこらしさ」を伝えています。

🍬 アニメの“お菓子の描写”が気になった方はこちらもどうぞ:


映画の世界を思い出すお菓子の話 ▶

お菓子が伝える“空気感”の理由

アニメに登場するお菓子は、ただの小道具ではありません。アニメの世界に日常のリアリティを添えるものとして、お菓子が登場することがあります。

たとえば、こんな場面。
・ポッキーをくわえたまま、友だちと気まずく視線をそらす
・サクマドロップスの缶を、何度も振って中身を確かめる
・うまい棒を口にくわえて、ダラッとソファに寝転がる
・ブラックサンダーをバッグから取り出し、無言でかじる
・じゃがりこを取り合って、最後の1本で手が止まる

なぜこうした描写が印象に残るのでしょうか。それは、視聴者の中に「食べたことがある」「似た場面を知っている」といった記憶の重なりがあるからです。

実在するお菓子だからこそ、味・音・しぐさまでをリアルに想像でき、アニメの世界との距離が一気に縮まります。
「なんでもないシーン」が妙に心に残る――その理由のひとつには、こうしたお菓子の存在感があるのかもしれません。

アニメに“本物”のお菓子が出てくる理由

アニメに登場するお菓子が、実際に市販されているものだと気づくと、視聴者の記憶に残りやすくなります。ではなぜ、アニメ制作側は“実在の商品”を使うのでしょうか。

登場させやすいデザイン
お菓子のパッケージは、形・色・構造がはっきりしており、絵として描いたときにもわかりやすいのが特徴です。箱型や筒型など、アニメの画面内でも識別しやすいフォルムで、動きのある演出とも相性が良いといえます。

現実味を補強する小道具
日常シーンの中で“誰もが知っているお菓子”が出てくることで、アニメの世界に現実感が加わります。誰かと分ける、持ち歩く、こっそり食べるといった何気ないしぐさが、ぐっとリアルに見えるのです。

スポンサーでなくても描かれる
もちろんすべての登場がお菓子メーカーとのタイアップというわけではありません。むしろ、演出意図や“場面に合う小物”として選ばれることが多く、名前を明かさなくても「この描き方なら伝わる」とされているケースもあります。

だからこそ、「あっ、あれ知ってる」と思った瞬間に、アニメの世界がぐっと身近に感じられるのです。

画面の中にある“リアル”、ひとくちの記憶。

アニメに登場する実在のお菓子は、派手な演出ではなく、ふとした動きや空気の中に静かに存在しています。だからこそ、その名前やパッケージに気づいたとき、作品そのものが一気に身近になるのです。

「あれ、見たことある」「これ家にあったな」
そんな感覚がよみがえるのは、きっと、そのお菓子があなたの日常にもあったから。

アニメの中の小さなリアルが、少しだけ記憶を揺らしてくれる——そんな瞬間が、これからもどこかで待っているかもしれません。

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