2025.04.29

日本の伝統の味が楽しめるお菓子5選

醤油のこうばしさ、わさびの爽やかな辛み、干し梅のやさしい酸味。
どれも、日本人にとってなじみのある“味の記憶”です。
日常のおやつにも、そんな伝統の味わいを楽しめるスナックがいくつもあります。
素朴で親しみやすい味を通じて、日本らしさをあらためて感じてみませんか。

なじみ深い味が選ばれるわけ

お菓子売り場で見かける「醤油味」「梅味」「わさび味」などのフレーバーには、日本人にとってなじみのある味が多く使われています。
調味料として身近な醤油は、米菓の風味づけとしても定番で、こうばしい香りが食欲をそそります。
また、わさびや梅のような風味は、すっきりとした後味や爽やかさが特徴で、おやつだけでなく、おつまみにもよく使われています。

こうした味覚は、世代を問わず受け入れられやすく、どこか安心感のある存在です。
食感や見た目は変化しても、味そのものが長く愛されていることが、日本のお菓子に伝統の風味が多く残っている理由のひとつかもしれません。

気軽に楽しめる、伝統の味わいのお菓子たち

なじみのある味をベースに、日常でも手軽に楽しめる日本のお菓子を集めました。
ここからは、伝統の風味を活かした5つのスナックを、それぞれの特徴とともに見ていきましょう。

ミニ歌舞伎揚3種アソート – 醤油・えび塩・抹茶の味比べ

木桶仕込みの醤油を使った甘口の醤油味、赤穂の塩とえび入り生地で仕上げたえび塩味、抹茶のほろ苦さと甘さが楽しめる抹茶味。
このアソートは、日本でなじみ深い3つの味を一度に味わえる揚げせんべいです。3つの味それぞれに異なる魅力があり、どれから手に取るか迷う楽しさもあります。

亀田の柿の種 わさび – 爽やかな辛みとカリッと食感

安曇野産の本わさびを使用した粉末わさびを使い、ほどよい刺激が特長の柿の種です。米菓のカリッとした食感とピーナッツの香ばしさが合わさり、つ〜んとくる辛さがアクセントになっています。
ふんわりとした口あたりと甘じょっぱい味わいが、素朴なおいしさを引き立てます。

雪の宿サラダ – 甘さと塩味のやさしいバランス

やわらかな食感のおせんべいに、北海道産生クリーム入りのミルククリームを重ねた、甘じょっぱさが特長のお菓子です。ベースにはさっぱりとした塩味が使われており、甘さとの組み合わせがどこか懐かしさを感じさせます。

まるごとおいしい干し梅 – やわらかさと甘酸っぱさのひと粒

丁寧に種を取り除いたやわらかな干し梅で、ほどよい甘酸っぱさが特長です。梅の酸味にやさしい甘さが加わり、すっきりとした風味が口に広がります。

蜂蜜かりんとう黒蜂 – 黒糖のコクとやさしい甘さ

生地に蜂蜜を練り込み、まろやかな黒糖を絡めて仕上げた揚げ菓子です。十勝産の生クリームを使うことで、濃厚さとやわらかさが感じられます。

 ここで紹介したお菓子以外にも、日本の味を楽しめる商品を取り扱っています。

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日常や季節とつながる“なじみの味”

日本のお菓子に多く使われている醤油・梅・わさび・黒糖といった味には、それぞれ日常の食文化季節・風土との深い関係があります。味の好みを超えて選ばれてきた理由を、2つの視点から見てみましょう。

醤油|うま味と香ばしさの記憶
醤油は、日本の食文化を支える基本の調味料として、古くから家庭の味に根付いてきました。料理に深みを与えるだけでなく、焼いた米菓や揚げせんべいに使うと、こうばしい香りとともに親しみやすさが加わります。焼きや揚げの香ばしさとよく合うため、さまざまなお菓子に取り入れられています。

わさび|辛さではなく、すっきり感
わさびは、ただ刺激を加えるためのものではなく、日本では昔から清涼感や香味を楽しむ食材として扱われてきました。お菓子の中では、ぴりっとした辛みがアクセントになりながら、後味がすっきりと抜けていくのが特長です。強すぎない風味のバランスが、日本らしい“やわらかな辛さ”として受け入れられています。

梅|保存の知恵から生まれた酸味
梅は、かつては保存食や薬として重宝されていた食材です。酸味には体を引きしめるような感覚があり、現代ではリフレッシュしたいときのお菓子としても人気があります。干し梅のように加工されたものは、塩味・甘味とのバランスがよく、日本人の味覚になじむ酸味として受け継がれています。

黒糖と蜂蜜|やさしい甘さの原点
黒糖や蜂蜜は、砂糖が貴重だった時代から使われてきた甘味素材です。どちらもただ甘いだけではなく、素材の風味がそのまま活かされているのが特長で、昔ながらの味わいを思い出させてくれます。現代のスナックでも、こうした自然な甘さが心地よさとして残っており、落ち着いた味を好む人に選ばれています。

それぞれの味には、使われてきた理由と受け継がれてきた背景があります。こうした積み重ねが、今もおやつとしての魅力につながっているのかもしれません。

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暮らしに根づく、日本の味のかたち

日本のお菓子には、長く家庭の中に定着してきた味が数多くあります。たとえば醤油や黒糖は、料理やおやつに自然と使われてきた調味料であり、子どものころから口にしてきた“なじみのある味”として、意識せずとも選ばれる存在になっています。

雪の宿のような甘じょっぱい味は、砂糖と塩味の組み合わせに慣れ親しんだ日本人の味覚に自然になじむもので、和食の延長として受け入れられてきました。梅干しやわさびも同様に、食卓に並ぶおかずや薬味の延長として、スナックにも違和感なく溶け込んでいます。

また、日本の味覚は、四季の移ろいや気候とも深く関係しています。暑い時期には干し梅のような酸味が体に心地よく、寒い季節には黒糖のような濃い甘さが好まれます。そうした味の選び方は、単なる好みではなく、自然に寄り添って生きてきた生活の知恵のあらわれでもあります。

味わいの好みは、日常の食事経験と自然環境から育まれてきた文化の一部といえます。

地域の特色も味わいに影響を与えています。たとえば、わさびの名産地である長野県安曇野では、特有の清涼感のあるわさびが育まれており、菓子の風味にも活かされています。

素材そのものの持ち味を活かし、季節や土地に寄り添う味づくりは、日本のお菓子ならではの特徴といえるでしょう。

伝統の味を、日々の中で

醤油の香ばしさ、わさびのすっと抜ける辛さ、梅のやさしい酸味。どれも、日本の暮らしの中で受け継がれてきた味わいです。

昔ながらの風味をそのままに、今のライフスタイルに寄り添うかたちで届けられているのが、今回紹介したお菓子たち。手軽に食べられるパッケージや、少量ずつ楽しめる工夫が加えられながらも、味の背景には日本の文化や季節感がしっかりと息づいています。

お茶の時間や、ちょっと気分を変えたい時に、ふと手が伸びる伝統の味。日常の中で、そうした味わいにふれることで、自分の中にある「日本らしさ」に改めて気づく機会にもなるかもしれません。

まずは気になるひとつから。ぜひ、身近なおやつとして取り入れてみてください

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